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情報が豊かになればなるほど、枝葉が繁り、幹は見えなくなってくる:うつ病について考える003

当ブログの「うつ病について考える」では、うつ病(大うつ病や気分変調性障害)に的を絞って書いていきます。

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○ 情報が豊かになればなるほど ○
○ 枝葉が繁り、幹は見えなくなってくる ○


うつ病について考えるのになんでこんな格言が出てくるのかと、このブログを読んでくれている方は不思議に思うことでしょう。

この言葉はドラッカーの言葉です。

ベストセラーになった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のドラッカーです。

なんでこんな言葉を引っ張り出したかというと、現在の抗うつ剤によるうつ病治療の現状が、まさにこの言葉にあてはまっているんではないかと思ったからなんです。


抗うつ剤は、うつ病が脳内の神経伝達物質が減っていることが原因だという「仮説」をもとに使われていて、世代の新しい抗うつ剤であるほど、副作用が少なくなるなどより研究され、進化しているんですが、抗うつ剤の研究や進化という枝葉が繁(しげ)りに繁ってしまい、もともとの幹が仮説であることが見えなくなってきてしまっている、と思えるんですよ。


この分野の専門家の方からすれば、なんうん堂のこの意見は「ど素人が笑わせるな」と思うことでしょう。
そもそも抗うつ剤とうまく付き合いながら、普通に生活できている方もたくさんいらっしゃいますし。

仮説ではなく本説がまだわからない以上、わかっている方法で、今まさに苦しんでいらっしゃるうつ病の患者さんを助けないといけないですから、抗うつ剤治療は仕方ないことではあるんですが、しかし、抗うつ薬を使って治療をしている医師の中に、抗うつ剤ではうつ病は治らない、と公言している方が、もう何年も前から少なからず出てきています。

治療に抗うつ剤を使わないお医者さんすらいらっしゃるようです。


また、副作用が少なくなったと言っても、抗うつ剤は依存性があったり、やめたときの離脱症状(禁断症状)が激しかったり、いろいろな自律神経症状が出たり、マイナートランキライザー系の薬であるためか普段眠くなってしまったり、使っているうちに効かなくなってきてどんどん量や種類がふえていったり、お酒と一緒に服用してしまってひどい事になる場合もあったり、と、数々のシリアスな危険性があるものなので、そういう意味での批判も多くなってきていますね。

NHKスペシャルで、「うつ病治療 常識が変わる」という番組も組まれましたが、医療業界の事情や都合もいろいろある、ということも、知っている人はすでに知っていることですね。

この医療業界の事情などというのも、これまた「繁りに繁った枝葉の一部」だと思います。

この番組は本にされていますので、興味がある方はお読みになるといいと思います。
アマゾンでこの本の目次を見ることができます。

   NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる

ちなみにこの本が出たのが2009年の9月で、現在が2012年の6月です。
世間の一般の人たちのうつ病に対する認識は少しずつふかまっているようですが、うつ病の治療法に関しては、本説がまだ見つかっていないためか、あまり変わってはいないようです。

、、、なんうん堂はずいぶんたくさんの本や情報にあたって調べてみましたが、やはりうつ病治療で抗うつ剤で脳や神経だけをいろいろやるだけでは、本当にうつ病をなんとかする治療にはならないと思っています。まあ鍼灸師としての経験や目線もあってのそう思っているわけですが。

だらだらと続きます。

at 01:00, なんうん堂, うつ病について考える

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