後鼻漏(こうびろう)について考える お知らせ

= お知らせ =

(2016年8月補足)

 

なんうん堂鍼灸院では、NTA(鼻内接触鍼法)という当院独自の施術法にて、後鼻漏に対応しております。

 

施術は、耳鼻科クリニックにて鼻内の診察を受けている方に限らせていただきます。

(これは、一般の医院やクリニックで対応できる後鼻漏の原因疾患が無い事を確認するためです。)

後鼻漏でお困りの方は、お問い合わせください。

低音性の耳鳴りを併発してお困りの方も、併せてお問い合わせください。
鼻内の環境を良くすることで、緩和する場合があります。

なんうん堂鍼灸院公式ページはこちら

電話:03-6780-8913
※ セールスはご遠慮ください。
※ 施術中等は、留守番電話となります。
※ お問い合わせは、日曜祝日以外の午前9時から午後7時までの間にお願いいたします。

at 09:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 016 漢方薬

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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 今回のテーマは漢方薬です 

さて漢方薬での治療について書くと言ってから、またまた長いインターバルがあきました。

後鼻漏を漢方薬でどう治すか、ということで、この記事を読んで下さっている方は、後鼻漏には「○○湯」や「○○丸」「○○散」という漢方薬を飲めばいい、という情報を期待しているんではないかと思います。

後鼻漏の場合には、だいたい副鼻腔炎などでよく使われる漢方薬が使われがちなようですね。

もちろん「効かなかった」という声もよく聞かれます。

そうだと思います。

なぜなら、「この病気にはこの漢方薬」というやり方は、本来の漢方薬の使われ方、あるいは処方(しょほう)のされ方ではないからなんです。

「漢方薬は、病名ではなく、身体の状態や症状に合わせて処方されるもの」というのが、より正しい使われ方です。

この業界に身を置く者にとっては当たり前の話なんですが、今回は、漢方で治す後鼻漏についてではなく、もっと根本的な「漢方薬で後鼻漏やいろいろな病気を治すなら知っておくべき事」について、なんうん堂の考え、というか知っている事から書いていきます。

一番身近な漢方薬「葛根湯(かっこんとう)」を通して、漢方薬について説明しようと思います。

今回は今までに増して長文です!

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 ・ 身近な漢方薬 「葛根湯」 ・ 
漢方薬で一番売れているのが「葛根湯(かっこんとう)」であるようでして、確かに一番身近な漢方薬だと思います。

司馬遼太郎が幕末の偉人である大村益次郎について書いた作品「花神」にも、益次郎(当時は村田蔵六)が、山口の鋳銭司村で医師をやっていた頃、先代の頃には誰にでも出していた葛根湯を出さなかったので、医師としての評判が良くなかったというエピソードが描かれていました。

江戸時代は誰でも医者になれたので藪(やぶ)医者も多かったんですが、来た患者がどうゆう状態だったり、どうゆう病気かわからなくても、とりあえず葛根湯を出せば、患者は診察してもらったという安心感があるんですね。

ポラセボ効果(偽薬効果:「これは薬だ」と言って患者さんに飲ませると、ただのアメ玉でも効いてしまうことがあるという事。暗示ですね)もあるでしょうし、葛根湯は数回飲んだくらいでは特に副作用も出ないので、それで成立した慣習なんだと思います。
(益次郎の父親が藪医者だったかどうかはわかりません。)

落語で「葛根湯医者」というのがあるそうで、来る患者すべてに葛根湯を出して、ついには患者さんの付き添いにまで葛根湯をすすめるという内容の話です。

落語にまでネタにされるぐらい、葛根湯は昔から何かと言えば出されていた薬であったようです。

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 ・ 葛根湯は本当に風邪に効くのか? ・ 
さてこの「葛根湯」。

はたして風邪に効くのでしょうか?

葛根湯を使ってみた方も多い事と思いますが、使ったことがある方は、どうでしたか?

もちろん常備薬として愛用している方も大勢いらっしゃるわけですが、使ってはみたものの、意外と効果を感じられなくて、使わないまま家に残ってしまっているという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

結論を言えば、葛根湯は「風邪に効く」という漢方薬ではないんです。

「じゃなんで『風邪には葛根湯』と言って、ドラッグストアなどでたくさん売られているの?」
ということになります当然。

それは葛根湯が、「風邪の初期にありがちな身体の症状を治す働き」がある漢方薬の処方であるからなんです。

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 ・ 葛根湯が治す身体の症状 ・ 
葛根湯が処方される身体の症状を具体的に言うと、
 
 ・ 病気がまだ身体の浅いところにあって 
 ・ 首や肩がこわばって 
 ・ 汗が出ず 
 ・ 寒気がする 

という症状を治すのが葛根湯です。

この症状は、風邪の引き始めにありがちな症状なんで、それで風邪に葛根湯が使われるわけです。

「病気が身体の浅いところにある」、というのは、「病気の初期」の事ぐらいにお考えください。

これらの事は、漢方薬での治療の原点になっている古典に書かれています。

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 ・ 漢方薬の正しい使い方 ・ 
漢方薬はこのように、

『身体の状態に合わせて』処方されるが、正しい使われ方です。

ちなみに、「身体の状態」とは、東洋医学的に診た身体の状態です。

脈や舌やお腹も診たりします。

というわけで、「葛根湯は風邪に効く」というより、『風邪の初期にありがちないくつかの症状が、葛根湯で治せる』、というのが正しい解釈となります。

風邪の引き始めではなかったり、首や肩のあたりがこわばっていなかったり、汗が出ていたり、寒気がしなかったりする場合に葛根湯を飲んでも、もともとそういう症状に効くような生薬の配合ではないので、それで効いた気がしない、ということになるわけです。

また葛根湯は、風邪ではなくても、肩や首のこり感があったり、頭痛や鼻の症状やじんましんなどの「症状」がある場合にも使われる事があります。

「病名」ではなく「症状」なんですね。

鍼灸師の得意技である「肩こり」などは誰でもある症状なので、先ほどの「誰にでも葛根湯」は、そういう意味でも「何だか身体が楽になった」と思わせる事ができるんで、都合がいいわけだったんでしょう。

では同じ風邪でも症状が違う場合、例えば、

「風邪の引き始めで首や肩のあたりもつらいし寒気もするけれど、汗は出る」

という状態の場合はというと、こういう時は「桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)」という葛根湯に桂枝(けいし:平たく言うとシナモンのこと)を加えたものを使ったりしますし、「乾いた咳が出る」などという場合は、「麦門冬湯」などといった処方の漢方薬を使ったりします。

このように、漢方薬は、

『身体にあらわれた症状を治すもの』

で、患者さんの症状や病気の経過に合わせて、成分の生薬を増減させたり取り去ったり加えたりして、より患者さんの症状に合わせたものを出すものなんです。

実のところ、一般的な西洋医学の風邪薬も症状にあわせて使い分けるんですが、本来まったくのオーダーメイド治療である漢方薬にくらべると、西洋医学の薬はもっと大雑把(おおざっぱ)で、それに効果も副作用も大雑把に現れます。

鼻づまりは強力に治ったけれど、ノドが渇いて血圧が上がったという具合です。


患者さん一人ひとりの細かい症状に応じて施術する、と言うやり方は、同じ東洋医学である鍼灸も同様です。

東洋医学は患者さん一人ひとりの細かい症状に合わせて治療するまったくのオーダーメイド医療です。
よく勉強した東洋医学の施術家(医師、薬剤師、鍼灸師等)が、患者さんの症状に合わせて正しく処方や施術をした時の効き目の素晴らしさや副作用の少なさは、西洋医学の比ではありません。

この『東洋医学は患者さん一人ひとりの症状に合わせて施される』ということが一般の方に知られていないために、効いたり効かなかったりということが起こるわけです。

断言しますが、葛根湯は、「葛根湯が効く症状」がある時に服用すれば、それはもうガッツリと効いて、たちどころに楽になります。

ちなみに、葛根湯が効く病気というか症状は「葛根湯証(かっこんとうしょう)」と言います。ざっくり言うと「葛根湯が効く症状」という意味です。

葛根湯は風邪に効く、のではなく、「葛根湯証に効く」というわけです。桂枝加葛根湯が効く症状なら「桂枝加葛根湯証」と言うわけです。

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 ・ 漢方薬治療をするなら ・ 
と、このように、「漢方薬で病気を治す」としたら、
というよりも、『漢方薬をきっちり効かせたい』なら、

『患者さんの身体全体の症状を東洋医学的に診察して、一番効きそうな組み合わせの漢方薬に、加えたり取り去ったり増やしたり減らしたりしたものを使う』のが良いわけなんです。

このやり方、残念ながら、クリニックや病院などで、保険を使ってお医者さんにやってもらおうとしても、なかなかできないやり方なんです。

保険を使った治療では、どの患者さんにも、分量が決まったパックされた漢方薬が出されるわけですからね。イージーオーダー医療どころか、レディメイド医療、つまり、でき合いの服を買う場合のように、袖の長さはピッタリだけど、首まわりがきつくて苦しいというような事が起こってしまうわけです。

それに、漢方薬はもともと生薬を刻んで煮詰めた物(煎じ薬:せんじぐすり)を飲むものなんですが、現在はその煎じた物をフリーズドライにした、「エキス剤」が主流となっています。

がしかし、「煎じた物を飲む」というやり方で長いあいだ試行錯誤されてきたので、やはり煎じた物を服用するという本来のやり方をした方が、効き目が良い場合が多かったりもします。

(もちろんエキス剤でも、症状が合っていればしっかり効きますし、一般的な病気で漢方薬を処方してもらう場合でも、症状が少々合って無くてもまったく効かないわけではありません。

このカテゴリのテーマである「後鼻漏」は、なかなか治らない上に、お医者さんにかかってもほとんどの場合に「気のせいだから気にするな」と相手にしてくれないものなので、それで少しでも効果が出るような漢方薬治療について書いていますので、ご注意ください。)

そして、保険で薬を処方できるのはお医者さんだけですが、お医者さんは東洋医学を勉強してない先生がほとんどで、また、たくさん押し寄せる患者さんに対応したり、業務が広範なために、東洋医学的な細かい診察をしている時間が無いのが現状です。

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 ・ オススメは漢方薬局 ・ 
その人その人に合わせた漢方薬を出してもらおうと思ったら、実は巷(ちまた)の漢方を良く勉強した漢方薬局の薬剤師さんに処方してもらうのが一番手っ取り早いやり方なんです。

煎じ薬まで作ってくれる薬剤師の先生も、もちろんいらっしゃいます。

薬剤師さんのようにやってくださるお医者さんに漢方薬を正しく処方してもらえば良さそうなもんですが、この場合薬剤師さんでもお医者さんでも、やってくれる事はほぼ同じです。
(「ほぼ」というのは、お医者さんだけに許された権限で加えることができる薬(西洋医学の薬など)を使ったり、診察の仕方などの点が違ったりします。)

生薬、あるいはエキス剤を、患者さんの細かい症状に合わせて組み合わせて漢方薬を処方する、という事については、薬剤師さんもお医者さんにも違いはありません。そこまでやってくださるようなお医者さんは、薬剤師の先生と一緒に勉強していらっしゃる方もいます。

お医者さんにもよく勉強していらっしゃる、本当に数少ない尊い先生がいらっしゃいますが、やはり保険ではこういう漢方薬の出し方ができないので、漢方薬をきっちり効かせようとするなら、長い間に培われて(つちかわれて)きた、本来の漢方薬の使われ方でないと、効果があいまいになってしまいがちなのは、当然と言えば当然ですよね。

もちろん、漢方薬治療を本来のやり方でやっていらっしゃるお医者さんはいるにはいますが、本当に少数なので、やはりよく勉強していらっしゃる漢方薬局の薬剤師の先生を探すのが一般的であると、なんうん堂は考えます。

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 ・ 正しい理解でより良い治療効果 ・ 
というわけで今回のポイントは、
『漢方薬で病気治療をするなら、本来のやり方が最も効果的』
という事です。

後鼻漏も同様です。

同じような症状でも、正しい東洋医学的な診察をすると、身体の様子がまったく違うなんてのはいくらでもあります。というか、人それぞれなんです。

鼻だけでなく、身体全体の様子も診察します。

そこまでやって初めて処方を決めて、そしてより効くように、成分の生薬の分量を増減したり、加えたり取り除いたりします。

そして、患者さんの体調の変化や効き具合に合わせて、また増やしたり減らしたり取り除いたり加えたりして、どんどん調整して行きます。

漢方薬での治療も鍼灸での治療と同じです。

患者さんはいらっしゃるたびに、いわゆる「ツボ」の位置も体調も反応もどんどん変わっていきますので、それに合わせてあるいは微妙に、あるいは大胆に施術のやり方を変えていきます。

鍼灸も漢方薬も、東洋医学というものは、この薬が効く、このツボが効く、というのではなく、

『それぞれの症状や状態に合わせたやり方を見出して、施術や処方を効かせる』

のが本来の東洋医学であると、少なくともなんうん堂はそう考えて施術しています。

漢方薬も鍼灸も万全ではありませんし、そういう意味ではお医者さんだって万全では無いですが、本当に正しくしっかりと施術すれば、だいたいの患者さんは、最低でも、症状が軽くなります。軽くすることができます。

後鼻漏に限らず、いろいろな病気治療に漢方薬を試してみたいと考えている方がいらっしゃいましたら、このような漢方薬の特徴を良く知った上で治療家を探してください。

また、この点は重要なんですが、漢方薬でも鍼灸でも、オーダーメイド治療である東洋医学は、施術家の先生の個性や考え方によってまったく違ってきます。

なので、いろいろな先生にあたってみて、ご自分に合った先生を探してください。

そして、『病気を治す事と、気持ちがいい事とは別』であるという事にもご注意下さい。
(気持ちいいだけで、治らない場合がたくさんある、という意味です。
気持ちよくて、治りもする治療法を選びましょうと言いたいんです。)

一般の患者さんはやはり医療情報が少ないので、気持ちの良い応対や施術をする先生に行ってしまいがちです

また逆に、これは鍼灸では特にありがちですが、痛い治療法だから効くというわけでもありません

患者さんとしては、「やってもらった感じ」があって納得してしまうのかもしれませんが、痛い鍼だから効くとか、熱いお灸だから効く、というものではありません。なんうん堂はよっぽどのことが無いとそういうやり方はしませんが、それでも効果を出しています。

わからないことは良く質問してみるといいです。
理不尽な質問では無いのに怒り出したり、黙り込んだりする施術家や、来院させるように仕向ける言葉を言う先生は、やはりそれなりの人なんではないでしょうか。

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とまあ長くなりましたが、漢方薬についての説明は、これくらいにさせていただきます。


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今回は一段と長くなりました。

今回のエントリには、ずいぶん時間と手間をかけました。

ここまで読んでくださる人も、まあそれほどいない事でしょう。

でも、基本的な大切な情報なんで、届く方にはきっと役に立つと思います。


なんうん堂もこういう業界に身を置く者なので、洋の東西を問わず、医療情報は常に勉強していまして、漢方薬だけでなく、もちろん西洋薬の勉強していますが、やはりメインは鍼灸なので、「この部分はいかがなものか、、、」というところもあると思います。

また、平易に書いたつもりですが、わかりづらい部分もあると思います。

というわけで、ツッコミや質問がありましたら、遠慮なくしてください。
謙虚に勉強させていただきたいと存じます。

※ ところで、鍼灸師であるなんうん堂がここまで漢方薬局をすすめるというのは、「こいつはきっと金でももらっているんだろう」とも思われそうなものなんですが、身体を直接治療する鍼灸と、服用するだけで身体はいじらない漢方薬とでは、おのずと特徴や効果や違いますし、またそれぞれものすごく奥深いものなので、きっちりとした漢方薬治療は漢方薬の専門家にまかす方が、患者さんにとってはいいと思っていますので、それでここまで書いています。

それに、鍼灸も漢方薬も同じ東洋医学なので、両方一緒にやっていた人ももちろんいなかったわけでは無いのですが、いろいろな理由があって、両方ともがっつりやったという人は、歴史的にもほとんどいなかったんです。むしろ住み分けされているんです。

鍼灸の治療は、狙ったところの気血の流れを良くする事と即効性のある治療が出来ますので、漢方薬治療を受けるのと同時に当院に来ていただければやれば、治療効果は格段に上がります。

鍼灸治療だけ、あるいは漢方薬治療だけでやっていらして、効果がいまいちだと感じている方は、ぜひ両方同時にかかられることをお勧めします。

と、ちょっとだけお知らせさせていただきます。(^_^;)
 

at 15:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 015

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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相変わらず考えたことを、長い文章でだらだら書き付けます。

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花粉の季節でして、なんうん堂もいろいろ対策しているわけです。

花粉症を治すことはできないまでも、私も診療家なんで、いろいろやって非常に軽くしています。

この症状は鼻の症状の一つなんで、もちろん後鼻漏につながる部分もあります。

で対策の一つとして鼻綿棒もやるわけですが、書こうと思って書いてなかった大切な事を一つ思い出しまして、それを書こうかと思います。

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鼻水の成分についてはいろいろ書きましたが、後鼻漏を語るにあたって、こいつははずしちゃダメだろう、というのがありました。

『ムチン』という成分です。

透明な粘り気のある成分です。
人の身体の中にはいたるところから分泌されていますし、普段食べている物の中にもあります。

オクラ、昆布、納豆、なめこ、粘り気のあるいろいろな物はムチンです。

直接食べはしませんが、うなぎのネバネバしたのもムチンです。

海の厄介者であるエチゼンクラゲの利用法として、エチゼンクラゲからムチンを取り出して、それを何かに使おうというアイデアがあったりもします。
ヒアルロン酸と一緒に膝の関節包の中に注入すると、膝の病気の治りが早くなる、とかですね。


この「ムチン」、鼻水の成分の一つでもあるし、胃の粘膜を胃酸から保護する成分でもあります。身体のいろいろなところから分泌されていて、いろいろなところで役に立っています。

鼻の粘膜に対しては、うるおいを保ち、ついでに鼻水の中にある成分が、流れてしまわないようにする効果もあります。


後鼻漏で問題になるのは鼻水の量と粘り気で、色の付いた鼻水は膿だったりしますが、透明な鼻水で粘りの強いやつがたくさんでてきているというのは、これはちっと意味が違ってくるわけです。


鼻水には、鼻の中に入ってきた異物や菌などを洗い流す役割もありますが、リゾチームやある種の白血球のような菌をやっつけてしまうような成分も入っていて、そいつがちゃんと粘膜にとどまるようにしているんですね。

しかも鼻の中では肺を痛めないよう吸った息に湿気を与えるために、鼻水がどんどん蒸発していますから、鼻水が胃に行く前にある程度鼻の粘膜にとどまるようにしています。

鼻の中に炎症があったりすると、鼻の粘膜の炎症しているところの保護や殺菌のために、ムチンが多く出るわけです。
風邪でノドが腫れたのと同じです。


後鼻漏では、鼻漏の量と粘り気が問題になりますが、粘り気にかんしては、「去痰剤(きょたんざい)」、つまり普通の風邪薬に入っている「タンの切れを良くする薬」で、粘り気が下がります。

まあうまく効けばの話ですが、、、

「システイン」という成分が代表的なもので、これがムチンを分解して粘り気を弱めてサラサラ流れるようにします。市販されている一般医薬品には、メチルシステインとかエチルシステインとかカルボシステインなどと書かれています。

同じような作用をする成分は、他にもグアヤコール(←初めて見る言葉でしょ)などがあります。


鼻の中からは普通の人でも副鼻腔とあわせて1日6リットルの鼻汁が出て、無意識のうちにほとんどを飲み込んでいるわけで、後鼻漏特有の粘り気を感じない鼻水だったら、後鼻漏などは感じないはずです。

生理学的な理屈で考えたらですけれどね。
でも人の身体の機能で、生理学的にわかっていることなんて、まだあまりにも少なすぎるんです。
現代医学では、そのわかっている少ない事実だけを組み合わせて医療をしています。

もちろんわかっている事実はものすごく重要な事実ではあるんですが、、、患者さん一人ひとりに時間をかけて丁寧にオーダーメイド治療をする東洋医学から比べると、何しろバランスが悪いです。

なので「がん」を治すのに抗がん剤を使って、がんは小さくなったけれど、がん以外のところも弱ってしまうような治療もあるわけです。

生理学の教科書に出ている事も、実はずいぶん昔の人の研究結果を、調べもせずに孫引きして使っていることが、まだあったりします。
「舌は、酸っぱい・にがい・甘い・辛いなど、味によって感じる部分が違う」ということは、これはたぶん中学や高校の生物の教科書にも出ていると思うんですが、最近調べて人がいて、間違っていることがわかっています。味覚分布地図といいます。

これは、100年以上前のずいぶん古い研究が元ネタになっているそうです。


、、、まあ、それはさておきまして、、、

この去痰剤を使えば、理屈から言えば、鼻水の粘り気が気になるタイプの人の後鼻漏の場合、不快感を感じなくなるはずですよねえ。

去痰剤はノドから出ている痰を切れやすくするわけで、鼻水の粘り気もノドの痰の粘り気もムチンによるものがありますから、去痰剤で鼻水の粘り気が弱くなる可能性があるわけです。

タンパク質を分解するので、鼻水のムチン以外のタンパク質の成分の粘り気も弱くなるかもしれません。

試してみる価値はあると思います。


でもまあ西洋医学の薬は抗がん剤と同じで、長いこと飲み続けるのはやはり良いとは思われないし、塩酸ブロムヘキシン(←また見たことの無いような面倒くさい言葉が、、、)が入った薬だと、鼻水の量が増える可能性もあるし、気をつけねばいけません。

特に気をつけていただきたいのは、『コデイン』という成分が入っているものです。

これはなんと麻薬でして、作用は弱いんですが、止められなくなる場合があるんです。ざっくり言うと、弱いモルヒネです。

止められなくなるというのは薬物依存ですね。依存状態になれば、禁断症状も出ます。退薬症状と言ったりします。

このコデインですが、複数の成分が入っている薬の中に、去痰成分ではなく咳止め成分として入っています。

一時的な咳止めで短期間服用する分にはいいんですが、長いこと止められなくなる人もいて、ドラッグストアなどではあまりコデイン入りの薬を買い続けると、吉野屋で「大盛りねぎだくギョク」を注文するのと同じように店員さんにマークされてしまいます。

後鼻漏に去痰剤を試してみようとして薬物中毒になってしまわれては大変なので一応書きましたが、まあ普通はそんなことはなかなか起こらないと思います。

ちなみに以前聞いた話で、禁煙しようと思って禁煙パイポを使ってみたら、タバコも止められなかったけれどパイポも止められなくなったというのがありまして、それを思い出しました。


もし試してみようという方がいましたら、薬の成分をよく調べてからやってみてください。売られている薬の目的が総合感冒薬とか咳止めとか去痰とか、後鼻漏が目的ではないので、まあドラッグストアや薬局の方によく相談しながら試してみてください。

試してみて効いた方は、お医者さんにかかってそのことを言って、保険でお薬を処方してもらうといいと思います。


で、ここまで書いておいてなんですが、なんうん堂は特に去痰剤を飲んでみようとは思いません。

風邪薬もそうですが、西洋医学のお薬は一時的に症状を抑えるだけのものなので、病気の原因となる部分を何とかするものではないし、やはりバランスがわるいんですね。

そもそも自分でいろいろやってほとんど症状はおさまっていますし、、、

ですが、鍼灸とおなじ東洋医学の「漢方薬」に関しては、西洋医学の薬とはかなり違っていまして、万が一ひどくなるようなことがあったらやってみようと思っています。


漢方薬、、、これについてはお医者さんでさえも正しく理解して使えている先生がほとんどいません。

漢方薬についても(いつになるかわかりませんが、)近いうちに書きます。

 

at 13:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 014

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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ひさびさのエントリです。
今年初めてのエントリなんですね。
今年もなんうん堂鍼灸院を、よしなにお願い申し上げます。


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今回は、
『下鼻甲介後端肥大』(かびこうかい こうたん ひだい)
という、東京の大病院、聖路加国際病院の耳鼻咽喉科のホームページで紹介されている病態についてです。

これがまったく最近わかった後鼻漏の原因だ、と言うんです。

聖路加耳鼻科のこのページ↓(クリックすると開きます)の「図34」のところに説明と写真が載ってます。(少々グロいですのでご注意ください)
http://www.luke.or.jp/guide/31_otolaryngology/operation.html


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「下鼻甲介後端肥大」、、、と書いても見慣れない言葉だらけでわかりづらいんで、説明をします。

まずこの言葉、三つの単語に分けることができます。

「下鼻甲介」と「後端」と「肥大」です。

「下鼻甲介」の後ろの部分が肥大してますよ、という病態です。


で「下鼻甲介」が一番わからない単語なんですが、これは鼻の穴の中にある、「鼻甲介」(びこうかい)のひとつです。解剖学をやっている人ぐらいにしかわかりませんねえどうも。


とりあえず「鼻甲介」(←ここをクリック)で画像検索などしていただくとわかりますが、鼻の中にある「ひだ」の一つで、「下」があるわけですから、当然「上」と、ついでに「中」もあります。

 

上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介、の三つひだが鼻の中にあって、それぞれのひだが鼻の入り口から鼻の奥まで伸びています。


その一番下にある「下鼻甲介」の「後端」、つまり置くの部分が「肥大」しているよ、という病態ですよ、というのがこの「下鼻甲介後端肥大」なわけです。


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鼻のひだの奥の部分がふくらんでいるよ、という状態で、ナニが後鼻漏と関係あるんだ?、、、ということなんですが、聖路加のページでも説明されているように、その「ふくらんだ部分から鼻水が出てきているんで、それが後鼻漏の原因になっているよ」、と書かれているんです。

しかもまだ発表したばかりなんで、知らない人もたくさんいるよ、と書いてあるからオドロキです。

お医者さんでも知らない可能性がある、ということです。


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聖路加のページでの説明は短い文章と写真だけで、それ以上の情報はありません。
論文を読んでみたいですねえ。機会があればそのうち画策します。

写真を見てみると、下鼻甲介の端っこの部分が、肥大しているというか、鼻茸(はなたけ)のような組織ができてしまっているように見えます。

鼻茸、鼻ポリープのことですね。(画像検索する際は、やはり少々グロいのでご注意ください)

これも知っている人が少ない病態ですが、下鼻甲介後端肥大などという言葉よりは一般にも知られています。

知っている人からすると、普通鼻茸というと鼻の穴の中でももっと上のところから、でかいのがブラリと垂れ下がっているイメージがあると思います。

まあいきなり大きくなるわけじゃなく、植物が育つように少しずつ大きくなるわけでして、してみれば下鼻甲介後端肥大のふくらんでいる部分は、やはり一般的な鼻ポリープなんだろうと思われます。(違ってたら教えて欲しいです)


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何しろ下鼻甲介後端肥大というのは、肥大した下鼻甲介の部分から、花粉症でも鼻炎でも無いのに鼻水がどんどん出てきていて、それが痰(たん)の元になったりセキの原因になっていたりするそうなんです。

聖路加ではそのふくらんだ部分をきれい取っ払う手術をするようですね。
だとしたら鼻茸の手術と同じでしょう。

取っ払ってしまえば後鼻漏も良くなりますよ、と聖路加のページにはここまで書かれています。


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今まで「後鼻漏で苦しい」という人が少なからずいて、
多くのお医者さんは「それは気のせい」、と言ってまともに相手をしてくれませんでしたが、これからは少なくとも下鼻甲介後端肥大が原因である後鼻漏の場合は、聖路加国際病院では病気扱いしてくれて治療もしてくれるということですね。

後鼻漏の原因が「以外」の場合、相変わらず「それはやはり気のせい」と言われ続けるんでしょうが、それにしても、西洋医学ではこういうのが多いです。

「こういうの」、というのは、
「お医者さんが知らなかったり、調べた検査で異常がなかったら
『それは気のせい』
と決め付けられてしまう」ということです。


人間の身体のことなんて、西洋医学(生理学)でもまだわからないことだらけです。

医学の教科書に載っていることでも間違っていることが見つかります。


たとえば、「舌」。

舌には甘味や辛味、苦味など、それぞれの味を感じる部分が違う(味覚分布地図)という事が教科書に出ていますが、最近日本の金澤先生というお医者さんが調べたところ、そんな事実は無い、という結果が出ています。

この舌の味を感じる部分の話は、100年以上前の西洋の研究者のレポートを、確かめもせずずっと孫引きし続けてきたそうです。

100年前の人と現在の人とは舌の構造が違うんですかねえ?

まあすぐに命にかかわるようなことじゃないんでなかなか再検証されなかったのでしょうきっと。

こんなことが起こる原因の根底にあるのは、それほど人間や病気というのは奥が深く、研究されて無い事や、研究しようにも複雑すぎて手がつけられていない事がたくさんある、ということなんです。

そして現在の医学もかなり進歩はしてますが、医学という部分だけではなく医療制度という意味も含めて、まだまだな部分もたくさんあるということです。


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ところで、なんうん堂自身はBスポット療法を応用したやり方で自分の後鼻漏を何とかしましたが、以前にも書いたように、鍼灸の技と併用して症状を気にならない程度まで軽くしたのみで、今でも、特に風邪の季節になると、たまに綿棒で鼻の奥をこすります。

ぎっくり腰でもなりそうな時に来そうな予感がありますが、風邪も引きそうな予感があった時や、風邪の季節に妙に鼻水が出ることがあるんで、そんな時にやっています。

ついでながら言いますと、おかげさまで風邪も予防できてますし、ぎっくり腰も予防できています。(まあ腰はともかく背中は手が届かないので面倒なんですが、、、)

閑話休題。

で、もし私の後鼻漏の原因がこの下鼻甲介後端肥大だったとしたら、今までやってきた治療法がどのように効いているのかを考えてみたんです。

自分の後鼻漏は自分で治療したり、ついでにお仲間の先生にお願いして治療してもらったりしたんですが(背中には手が届きませんから、、、)、その前に一応耳鼻科に行って鼻の中を見てもらいました。

鼻の中の様子はお医者さんでないと確かめられませんからね。

結果は、鼻の中には鼻茸も無く、鼻中隔が極端に曲がっているなども無く普通だということでした。血液検査でスギやペットの垢にアレルギーがあることもわかりました。(このお医者さんは、もちろん下鼻甲介後端肥大など知らなかったと思います。そもそも後鼻漏の話を出した途端に「それは気のせい」とお決まりのパターンでしたし、、、)

綿棒は15センチメートルの木軸のものや、もっと細いのや綿を巻きつけるやつやいろいろ使っているんですが、鼻の穴の構造上、狭くて綿棒が届く範囲が限られているんで、届くところまでをこすっているんです。

下鼻甲介の後ろの方には比較的よく届いているようです。

下鼻甲介後端肥大だとしたら、ポリープの表面をゴシゴシやっていることになるわけですが、ポリープですからその表面だけをこすり付けても、ポリープ自体が無くなるわけではないし、ポリープ全体に綿棒が届いているわけでも無いので、それで完全に治った、というわけにはいかないんではないかなあ、、、と考えています。

単純に炎症を起こしている部分が治り、鼻の粘膜のむくみがやわらいで、鼻の通りがよくなった感もありまして、なぜかというと、最初の頃は黄色い鼻水(炎症で出た膿がまざった鼻水)があったんですが、そういうのは出なくなったからなんです。

下鼻甲介後端肥で出てくる鼻水(正確には鼻汁)は、どういうタイプのものなんでしょう?

透明のさらさらした鼻水がとめどなく出てくるのか、それとも膿混じりの黄色っぽいのがでてくるのか、後鼻漏でもよくあるねばり気の強いものなのか、そこが知りたいです。

あるいはその人その人で、同じ下鼻甲介後端肥でも全部違うのかもしれないですね。

何しろ私の場合は「下鼻甲介後端肥大」ばかりが後鼻漏の原因ではなかったと思うんです。

私に下鼻甲介後端肥大があるとも確かめていませんが、、、

できているのは気にならない程度に軽減することだけですね。


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というわけで久々の書き込みで、相変わらず自分の考えばかりが長いエントリですが、題名が「後鼻漏について考える」なんであしからず。

もういつもそうなんですが、こだわりすぎていてエントリ一つ仕上げるのもしんどくって、、、だから最後の方はいつもぐだぐだになってしまってます。

それもあしからずご了承くださいな。

ではまた〜
 

at 22:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考えてはいるんですが、、、

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= おしらせ =

ずっと試行錯誤してきた後鼻漏ですが、
納得できる効果が期待できる、なんうん堂オリジナルの施術法がまとまりました。

後鼻漏でお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

低音性の耳鳴りを併発してお困りの方も、併せてお問い合わせください。
鼻内の環境を良くすることで、緩和する場合があります。

なんうん堂鍼灸院公式ページはこちら

電話:03-6780-8913
※ セールスはご遠慮ください。
※ 施術中等は、留守番電話となります。
※ お問い合わせは、日曜祝日以外の午前9時から午後7時までの間にお願いいたします。

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今年は年の初頭から世界や日本で大事件が起こっていて、年の後半に入りましたが、原発問題や政局など、まだまだなにが起こるかわからない状況です。

テレビ放送の地デジへの移行なども、これからひと騒動ありそうですね。

世間の事とは関係なく、個人的にいろいろばたばたしていまして更新がおろそかになっておりましてすみません、、、(まあそれほど見に来る方が多いわけでもないんですが、、、)

後鼻漏についても書きたいことがたくさんあるんですが、たとえば、

・お医者さんで処方していただけるお薬による治療
・気になる手術法
・鍼灸や代替医療でできること
・漢方
・ヤミック療法
・プレッツ置換法
・ガーゼ療法
・病態から考えられる後鼻漏の原因
・鼻うがい

など、もうたくさんあるんです。

ですが、なんうん堂はものすごく考えてしまい、そんなわけで短く書こうと思ってもどうしても長文になったりしてしまいまして、さらに今まで書いた文章との整合性もなるべく合わせて書こうとするともうなんだか頭の中がとっ散らかってしまいまして、、、

それぞれのテーマもそれぞれに深くてめったなことは書けないし、これはレベルが全く違うんですが、天才安野監督がたずさわったテレビシリーズが、思いを詰め込みすぎて後の回になるほど、30分の枠では表現しきれなくなってしまった(のではないかなあと勝手に思っていますが、、、)気持ちが何となくわかるような気がしています。もちろんなんうん堂は天才などではなく凡人です。

短く書いてしまうとどうしても誤解されてしまう部分が出てきてしまいそうで、うかつには書けないですし、、、(長い文章ばかりなのに、読んでいただいている方には読んでいただいているようなんで、、、)

個人的な他の作業を片付けつつ、なんとかこれからのこのテーマについての出し方を考えて行きます。


今年は6月にして真夏日になるほどの勢いがあるのに、節電しないと停電してしまうかもしれないといわれております。

皆様どうぞ体調管理に十分に注意をはらって、この夏のみならず今年を乗り越えてください。

at 11:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 013

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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またまた長いこと間が空いてしまいましたがあしからず。
いろいろとこなさなければならない事がありまして、集中して記事を書くことができませんでして、、、


今回のエントリの内容は前回までの足りなかった部分の補足です(いつも補足ばかりですが、、、)

Bスポット療法が後鼻漏に対して有効な治療法かと言われれば、手探りである事と綿棒が届かないところが出来てしまう事があるので決定打にはならないと考えていますが、鼻腔粘膜の炎症というかただれたところをBスポット療法的な方法で施術できれば、後鼻漏はおろか鼻炎すら治療可能であるのは間違いないと思います。

なんうん堂はBスポット療法でずいぶん軽くはなりましたが、これも推察してみると、綿棒が届いた部分の鼻粘膜の炎症がおさまって鼻腔の奥まで空気が届くようになっただけだと思われるんです。

ですがそれでも格段に頭が軽くなり、症状もとても穏やかになりました。

ふくらんだ鼻粘膜がおさまって空気の通りが良くなると、副鼻腔炎ですら良くなることがありますからねえ。

決定打ではありませんが、Bスポット療法的方法で鼻粘膜のふくらみがおさまれば、はりきゅうや漢方薬や普通の鼻炎薬も格段に効きが良くなる場合が多くなるのは言うまでも無い事だと思います。

人が感じる痛みの種類はいくつかあるんですが、鼻の中のただれが原因のにぶく続く鈍痛(←これ、実は多くの人がなかなか気づかないままでいるんですよ ちなみにC繊維由来の痛みです)がたとえ半分でも無くなれば、それだけで生きるのがものすごく楽になります。
副鼻腔炎や鼻炎の方が集中力が続かないのは有名な症状のひとつです。
どうも仕事や勉強が続かない、と思っていた人で、鼻炎が治ったら頭が軽くなって後になって鼻が原因だと気づく人も多いようです。つうか多いです。何しろ気づいていない人が多いです。

後鼻漏の場合、痛みと鼻水で集中力が続きません。


何しろ鼻の中の原因部分を的確に施術できれば必ず一時的には症状が何とかなるはずなんです。

一時的というのは、原因がアレルギー症状だった場合、例えば花粉が抗原(アレルゲン)だったら、花粉が鼻に入るたびに鼻粘膜がふくれて鼻がつまり、空気が届かなくなったところがまたどんどん悪くなってしまうわけだからです。

なんうん堂の場合、最初は粘りが強い病的な鼻水がノドの奥にあってつらかったんですが、それが流れるほど粘度が減ったのと、強い粘り気のある鼻水が鼻をかんだときにちょっとずつ出てくるようになりました。

現在は何か花粉や一部のカビだと思われるんですが、そういうのを吸い込んだ時に鼻水がノドに流れてきます。

ところでエヘン虫という架空の虫でノドのイガイガ感を表現している有名なドロップがありますが、あれは鼻から落ちてきた鼻水がノドにたまって起こる症状なんだから、ドロップが入る口から上にある鼻にドロップの成分が届かなければ効かないと思うんですがどうなんでしょう?
臭いの成分は鼻には行くんですけどねえ。
でもそれだけで鼻水が止まるとは思えないし、、、
まあ試して無いので何とも言えません。いつか試してみたらまた報告します。


前回使った綿棒と鼻炎スプレーについても書こうと思います。

綿棒は木の軸の15cmの物で、軸の頭についている綿の直径は5个任后
自分でやってみようという方は検索すればいくらでも出てきますので、それで探してください。

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=    ここから数行の記述は、11月18日に削除しました    =
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なんうん堂が自分でやっている、一般に広く売られている第2類医薬品を使った鼻炎スプレーを使った方法を少しだけ書いてありましたが、万が一の副作用の懸念があるので、削除することにしました。

あしからずご了承ください。
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※いずれにしろ、ご自分で試そうという方はご自分の責任でやってくださいね。


次の更新もすぐには出来そうにありません。
まあ南山北山というブログの題名にあるように、届く人に届けばいいなあというブログですのであしからずご了承くださいな。

次はBスポット療法以外のものについて考えてみる予定です。(あくまで予定です)

 

at 13:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 012

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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短い間に世界や日本でいろいろな事件が起こり、なんうん堂もあらたにやらなければならない事ができ、それに花粉症もあいまって、もうどこに集中すればいいか視点が定まらずにいました。

Bスポット療法についての考えをもっと突っ込んで書きたいんですが、そんなわけで遅れてしまっています。

世の中はBスポット療法どころではない状況なんですが、少しだけ福島原発の状況について見通しが出てきたおかげで、なんうん堂もちっとだけ落ち着いてきました。別に危機が去ったわけではありませんが、、、

というわけでBスポット療法についての続きを書きます。


今後の文章の中にはBスポット療法やなんうん堂の医学知識やネットで知りえた情報から考え出した後鼻漏の治療法の一法が含まれていまして、期待するほどの情報でも無いかもしれませんが、もしご自分でやる場合は絶対に自己責任でやってください。


また今までは言葉をなるべくやさしく噛み砕いて書いてきましたが、これからはもう少し言葉の難度を上げます。
わからない言葉が出てきましたら、ネットで検索するなどしてご自分で調べてください。

なんうん堂は自分の病態とも向き合ってきましたが、つくづく思うのは「自分のプライマリードクターは自分」と痛感したからです。
プライマリーとは「第一次の」という意味、つまり自分の病気を診る最初の医者は自分自身であるということです。

自分で自分を治したいと思っても、自分で判断して適切な治療をしてくれるお医者さんや施術家に診てもらわなければ治るわけがありません。

自分を治すのは自分」と言い換えてもいいかもしれません。

病気を治すのにお医者さんに行くか、鍼灸院に行くか、リラクゼーションに行くか、それとも祈祷師のところに行くか、それはすべて自分の判断です。

原発事故の情報を判断するのも政府の言うことを信じるか、それとも自分が知り得た間違いないと思える情報を信じるか、それも自分の責任ですもんね。

というか、難しいと思える言葉をいちいち説明していると、内容が薄いわりには文章がどんどん長くなってしまうのもクタビレテしまいまして、、、


さて本題。

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Bスポット療法をざっくりと言ってみれば、
風邪をひいて腫れたノドに綿棒に染み込ませたルゴール液を塗るのを鼻でやっている」ことです。


鼻咽頭(びいんとう)、つまりノドの上であり鼻の奥の部分で炎症を起こしていて痛い場所を、ルゴール液ではなく塩化亜鉛の水溶液をつけた長い(長軸の)綿棒でこすり、それが痛くならなくなるまで、つまり炎症がなくなるまでこすりつづけると、鼻咽頭が原因で起こっている頭痛や肩こりや、主に自律神経に関係する病態が解消する。という療法です。

なんうん堂の国語力ではそのように理解しています。

BスポットのBは「鼻咽頭(びいんとう)」の「び」からとった「B」で、堀口先生の「Bスポットの発見」を読んでみると、実際は鼻咽頭だけではなく、鼻咽頭の手前の鼻の奥の炎症も、その治療範囲に入っています。なんうん堂が後鼻漏の原因となっていると考えている炎症の部分が含まれているということです。

具体的には下鼻道の奥(下鼻道天蓋後半部)と書かれています。なんうん堂はむしろもう少し手前の副鼻腔の開口部付近とあるいは副鼻腔内の腫れも、後鼻漏独特の粘性がある鼻水の発生部位だと考えています。

この部分は綿棒でも使わないと絶対に触る事ができない部分ですが、綿棒で触ってみると普段は感じていなかったけれど痛い部分があり、その痛い鼻粘膜の部分を綿棒でこすると出血もあり、綿棒の付着物を調べてみると、いくつかの菌や膿(菌と白血球が戦ったあとのカス)が見つかるので、やはり炎症があると判断できるわけです。

鼻は常に外部から吸気(吸う息)に乗って、ホコリや菌がぶつかるところで、そのために鼻粘膜の表面には免疫システムが常に働いていて、その免疫の力が働いたときに炎症を起こるわけで、鼻咽頭の周辺に起こっている炎症の原因を取り除くひとつの方法がBスポット療法です。

で、なんうん堂は自分でいろいろやってみました。
※ご注意:これ以下の情報を参考にご自分で試される場合は自己責任でやってください。

綿棒はアデノイドの周囲やノドチンコ(専門用語で口蓋垂:こうがいすい)と言います)の裏に届く咽頭綿棒も使われるのですが、鼻用綿棒のみを数種類試しました。

鼻用綿棒は15僂猟垢い發里如⊆監(綿がまいてある部分)が5个納慣造2个量攫瓦里發里筺病院でよく見る金属製の自分で綿をまくタイプのものをよく使っています。

軸頭の綿につける液についてはいろいろ入手して試したんですが、このことについては別のエントリで書こうと思います。簡単に言えば、一番適当な成分を含んだ市販の鼻炎用スプレーを使いました。


鼻の奥は、特に上鼻道で目のそばの部分は骨がものすごく薄くて大変に危険な部分なので、そこはやらないように気をつけようと考えていましたが、私の上鼻道は大変狭くなっていて綿棒が入らなかったので、結局そこには手をつけていません。

いずれにしても自分でやるなら、解剖学や生理学の知識や医療情報や薬の情報をよく調べて、そして覚悟してやる必要があります

後鼻漏が目的でやっているので、Bスポット療法と言いながら鼻咽頭ではなく上中下とある鼻道の中ごろから奥で綿棒の届くところを中心にやってます。
少なくともなんうん堂自身は鼻咽頭の炎症が後鼻漏の原因になってはいないと判断しています。
鼻咽頭を綿棒でこすっても痛くないので、なんうん堂の鼻咽頭付近というか、なんうん堂の後鼻漏はノドの上の炎症が原因では無い、と考えています。

とりあえず結果を言えば、ノドの奥の粘りの強い鼻水の粘り気が減り、鼻の奥のつまった感じが減りました。たぶん鼻腔の構造上もっとも綿棒の届きにくい鼻道の奥は手付かずのままでが、それでも幼い頃から「これが当たり前の状態」と思っていた鼻の奥の違和感が解消して、こんなに楽なものなのか、と思いました。

ですがやはり鼻道に綿棒を入れると、痛いというよりも鼻の奥を刺激すると自律神経がガツリと働いて、鼻の中の異物を出そうと鼻水と涙とクシャミが大量に出ますんで、やる時は覚悟してやっています。時間をかけて痛くないようにゆっくりやるわけなんですが、やはりあまりやりたくないです。

ちなみに完治はしてませんので、年に数度、風邪のひき始めの時や花粉症の季節など鼻の奥に違和感が出てきた時にやっています。対症療法です。完治はしてないですが、鼻の奥の違和感はもうほとんどありません。

鼻粘膜がアレルギーが原因で腫れている場合、アレルギーが治らなければ、アレルゲンが入ってくるたびに鼻粘膜が膨らみます。

ですがなんうん堂の感覚では、どうも鼻粘膜の表面に菌がいて、それで鼻粘膜が痛んでいるようでして、バイオフィルム(←この単語はぜひ検索して調べてください。菌がフィルム状に薄くコロニーを作り、その状態だと菌が消毒などに対して抵抗力が増す場合があるそうです)状態となっていると推察されるんですよ。

なので鼻粘膜の炎症は薬をひっかけたり鼻うがいしただけではなかなか効果的に菌は死なず、消毒できる液の付いた綿棒でこするやり方をやって、そして初めて効果が出ているように、これまた推察しています。

あるいは鼻粘膜の表面に、本当に薄く鼻茸(はなたけ、鼻のポリープ)化していて、それで塗ったりつけただけでは粘膜に薬が届かないのではないのかなあなどと考えています。

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以上今回のエントリの内容は実のところBスポット療法というよりは、なんうん堂のやった綿棒を使った後鼻漏対策のレポートと考え方ですね。

後鼻漏もそうだしあらゆる病気や病態もそうなんですが、同じやり方をすれば同じように効果があるわけでは決してありません。

なんうん堂ははりきゅう師ですが、ツボだって人によって全部違います。ツボの位置も本に書いてある通りには出ません。(よく本に出ているツボの取り方は、そのツボの反応が最もよく出ていると思われる場所でしかありません)。

ですが単純に、炎症を起こしているところに薬を塗って炎症を癒すことができれば、その炎症が原因で出ていた症状が軽くなることは間違いないです。

何が言いたいかというと、効くかどうかは人それぞれで、効かすのも、安全にやるのもコツや技術が必要ですので、ご自分でやる場合はご自分の責任でやってください、ということをくどいくらいに注意させていただきます。

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追記:

なんうん堂は上記の方法で鼻の奥がずいぶん楽にはなりましたが、現在はこれだけではなくその他の工夫やはりきゅうも利用して症状を緩和させています。
はりきゅうの場合、自分でできるのは自分の手が届く場所だけなわけですが、鼻に効かすためには後頭部や背中に重要なツボがありまして、そこは手をつけていません。

何しろ様々な工夫をしながら症状を抑えているので、上記の方法は後鼻漏を緩和するかもしれないひとつの方法であるということをわかってください。

鍼灸の効果も、他の代替医療や普通の病院で受ける事の出来る治療についても必ずこうやれば効くというものは無く、あるいは劇的に効いたり、同じ方法をやっても効かない人も必ずいます。

ですがなんうん堂は、西洋医学では対応できない病態でも東洋医学の施術を受けた場合に効果を実感できる場合があるという確信があります。

ここで言う東洋医学ははりきゅうや指圧や漢方を指しますが、保険でかかることができる一般的な病院やクリニックでは効果が無い方にはぜひ東洋医学をよく学んでいらっしゃる施術家にあたってみることをおすすめします。

後鼻漏と漢方についてはまた別途なんうん堂の考えを書くつもりです。

 

at 15:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 011

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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先日Bスポット療法の本が戻ってきまして、現在つらつらと読み返している最中です。
東京医科歯科大学の名誉教授でいらっしゃった耳鼻科の医師である、堀口申作先生のお書きになられた「Bスポットの発見」という本です。

この本はタイトルからもわかりますが、学術書ではなく一般向けに書かれた新書タイプの本です。昭和59年が初版で、もう絶版されているので古本かオークションなどでしか手に入りません。定価は650円ですが、今入手しようと思ったら結構高くつきます。

なんうん堂がBスポット療法について知ったのは、お世話になっている先輩の鍼灸師の先生からある機会に教えていただいたのが最初です。

そのときは後鼻漏を治すために教えていただいたのではありませんでした。
なんうん堂の中でBスポット療法と後鼻漏が結びついたのは、自分の後鼻漏を何とかしようと考えたとき、頭の中で二つが結びつきました。まあネットで検索してみれば、Bスポット療法で後鼻漏をなんとかする考えは既出の事がらでしたが。

思いついてすぐに先輩の先生に相談したら、「Bスポットの発見」を貸してくださいまいした。
今は何とか自分用のものを入手しました。

で、その「Bスポット療法」。いったいどうゆう療法なのか簡単に説明しますと、
鼻咽腔の炎症をクロールチンクやボスミン液で消毒すると、いろいろな病気が治る
という療法です。

「鼻咽腔(びいんくう)」とか「クロールチンク」とか「ボスミン液」という一般の人にとっては調べないとわからない言葉が二つもあるので、短い文章ながらナニを言っているのかほとんどの方には伝わらないですよね。

でここからはまずは鼻咽腔からの説明をくわしくやります。

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下の一行は飛ばして読んでもいいです。(というか、ムツカシイところはどんどん飛ばして読んでください。)
鼻咽腔(びいんくう)=上咽頭(じょういんとう)=咽頭腔(いんとうくう)の鼻部、、、ああムツカシイ、、、
というか、知らない言葉がたくさんあるのでもう読むのも面倒ですねえ。

この見慣れない言葉がどこの部分をしめしているかというと、ノドちんこの裏、鼻の奥のノドの始まりの部分のことです。

この部分には、アデノイド(咽頭扁桃)というリンパ器官(リンパっていうことは、細菌やウイルスのような身体に害のあるものをやっつけることに関係あるところなんだなあ、と思ってください)。

この部分にはそのほかに耳につながっている穴があいています。
耳管咽頭口(じかんいんとうこう)と言いまして、ノドと耳は穴でつながっています。
山に行って耳がつまったようになった時、耳抜きをしますよね。
口と鼻を手で閉じて耳に息を吹き込むのはこの穴から耳に空気を送っているんですねえ。

口を大きく開けても耳管咽頭口が開くので、それで耳の鼓膜(こまく)の内側と外側の空気圧がつりあって、耳のつまった感じが治るわけです。

で、この耳管咽頭口のところにも耳管扁桃(じかんへんとう)というリンパ器官があります。

まあここらへんにはいくつかのリンパ器官と両方の耳につながっている穴があるよ、ということです。


つぎはクロールチンクとボスミン液についての説明です。

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クロールチンク、、、
zinc chloride(チンク クロライド)、、、
塩化亜鉛(えんかあえん)のことです。
Bスポット療法では1パーセントから数パーセントまで薄めた液を使います。

ボスミン液とは、、、
アドレナリンの入った液です。
アドレナリンはエピネフリンとも言います。

アドレナリン、、、聞いたことがある人もたくさんいると思います。生物の授業ではかならず説明される言葉ではないでしょうか?
アドレナリンはホルモンで、人が生命の危機を感じたりすると出てきて、身体が戦うかさっさと逃げることができるような状態にしてくれます。

堀口先生の著書「Bスポットの発見」によると、抗生物質などが出てくる前に、炎症を治すためにお医者さんが使っていたもので、副作用などの心配は一切無いもの、とあります。

副作用が一切無いというのは言いすぎですので注意しなければなりません。
が、この塩化亜鉛、一般のうがい液や化粧品にまで入っていたりする、ほぼ安全な物質です。

つまりBスポット療法では、消炎剤としてこれらを使います。
どうもボスミン液はほとんど使われず、ほぼ塩化亜鉛だけが使われているようです。

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じゃあノドの奥の部分にどうやってこれらの液を塗りつけるかというと、一般的なBスポット療法のやり方としては、長い綿棒を使ってノドちんこの裏、すなわち鼻咽頭部の炎症がある部分にこすり付けるように塗り付けます

溶液を炎症部位にひっかけるだけじゃダメだそうです。

なので『痛い』療法です。

逆に炎症が治まってくると、その部分に綿棒をあてても痛くなくなってきて、そこが原因で起きていたいろいろな病気や不定愁訴(ふていしゅうそ:原因となる病気がわからない身体の不調や痛み)も治ってくるというわkです。


「Bスポットの発見」の目次には、症例として、
・風邪
・頭痛
・顔の痛み
・肩こり
・めまい
・低血圧
・自律神経失調症
・神経症
・心身症
・チック症
・リウマチ
・扁桃炎
・糖尿病
・膠原病
・アレルギー
・ぜんそく
・口内炎
・歯痛
・歯槽膿漏
・胃潰瘍
・白ろう病
とまあいろいろ載ってまして、すごいぞBスポット療法!と思えてしまうんですが、そんな簡単な方法で万病が治るなら、なぜちまたのお医者さんはほとんどこれをやってないの?という疑問がだれでもわいてくると思います。

お医者さんでBスポット療法をやっていらっしゃる先生は本当に一部の先生しかいらっしゃいません。
東京医科歯科大学の堀口先生教え子の先生に、Bスポット療法をやっていらっしゃる先生が多いようです。

まあはっきり言えば、Bスポット療法は日本のフォーマルな医学会では異端なわけで、そういうことも影響しているために新書という形で出版された経緯もあるのではないかと思われます。
最近はずいぶん変わってきましたが、10数年前まで医学の世界は本当に閉鎖的でしたからねえ。
それもインターネットのおかげでずいぶん変わってきたように思われます。

ここら辺はもっと突っ込んで考えてみたいところなんですが、このエントリのテーマは後鼻漏なんで話を戻しますと、もくじで書かれた症例の中には後鼻漏は含まれていない、というところも一応知っておいてください。

続きます。


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約1年たってからですが、ちょっと修正します。

塩化亜鉛もボスミン液も、消炎剤と書きましたが、正確には収斂剤でした。

最終的な目的は消炎剤なんですが、一般的な消炎剤というと、バファリンやアセトアミノフェンやインドメタシンやフェルビナクや、それにロキソニンやボルタレンのような消炎鎮痛剤で、そういう消炎鎮痛剤は、生化学的に炎症が起こる仕組みの途中のところを止めて、それで炎症という身体の作用を起きなくしてしまうようなものです。

なので、そういう一般的な消炎(鎮痛)剤とは別の意味で書きました。
その点だけお知りおきください。(2012/03/08)

 

at 11:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 010

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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後鼻漏の治療法についての考えを書こうかと思っていましたが、鼻の生理的な働きについての小ネタをいくつか説明しておこうと思い、結局治療法はまたそのうちということでやらせていただきます。
(Bスポット療法関連の事を書こうかと思っていますが、その本をある方にお貸ししていまして、それが帰ってくるのが当分先なので、小ネタでごまかそうまいかと、、、)


・「鼻周期(はなしゅうき)」

という機能が鼻にはあります。

英語では「ネーザル・サイクル(Nasal Cycle)」と書きます。

Nasalとは「鼻の」という意味です。

この鼻周期がどういう働きかというと、すごく簡単に書くと、

「鼻がつまる時は左右交互につまる」

という働きなんです。

ここまで簡単に書くとあれなんですが、あれってのは働きの一部しか表現できて無いことなんですが、ムツカシク書くと、

鼻粘膜は一定の周期で自動的に左右交互に肥厚する

ということでいいと思います。

鼻の奥の粘膜は、吸った息を一瞬で温度を上げて、かつ湿(しめ)らせるとは何度も書いていますが、吸った息を温める熱と湿らせる水分は、大量の血液によって運ばれてきます。

大量に血を運ばないと、1日に鼻の穴や副鼻腔だけで6リットルもの鼻水が出てくるわけが無いし、1回に数リットルも吸う息だって温まりません。

大量の血液を運ぶためにはそれだけの血管が必要なわけですが、太い血管ではなく細かい血管がたくさんあります。
海綿状(かいめんじょう)血管と言って、海綿とはスポンジのことですからそれはそれは多く血液が流れていそうです。

海綿というと身体の中で他の部分にも海綿体という名の付く比較的有名なところがありますが、ここも血がたくさんたまって膨(ふく)らみますねえ。

それと同じなわけのようでして、海綿状血管がたくさんある鼻の粘膜も何かあるとすぐに膨らみます。

左右交互に膨らむというのは、これは自律神経(自分の意思とは関係無く勝手に働いてくれる神経)のおかげです。

後鼻漏もよく注意すると、数時間おきに鼻の奥から流れてくるのが左右交互になっていることですよ。


・「後鼻漏はなぜ後ろにだけ流れるのか?」

涙は普通は前から出てきませんが、泣いた時や花粉症などで大量に出てくると鼻水として鼻の穴からもでてきますねえ。

しかし、一般的な後鼻漏は人によってはけっこう大量に流れているはずなんですが、後ろに流れはしても前から出てきたという例はほとんど無いのではないでしょうか?
もっとも前から出てきたら前鼻漏なんでしょうが、何しろ後鼻漏の特徴あるねばり気の強い鼻水は、なぜか後ろばかりに流れてきます。

それってどうしてかなあと考えるに、これは鼻の奥の構造が原因らしいなあということ行き着きました。

鼻の穴(正しくは「鼻腔(びくう)」と言います)はヒダによって上中下3段の道に分かれています。
それらの道はそのまんま、「上鼻道(じょうびどう)・中鼻道(ちゅうびどう)・下鼻道(かびどう)」と言います。

三つに分かれているとは言っても鼻の中央側で全部つながっているんですが、何しろヒダ(鼻甲介・びこうかい)によって仕切られているんです。

この三つの鼻の道には、鼻の穴からノドの奥に行く間に「目からきた涙が出てくる穴」や「副鼻腔とつながる穴」があるんです

で、まずは涙と涙が出てくる穴についての説明をします。

涙は目を潤(うるお)すために鼻水と同様にずっと出続けていて、感情が高まったときや目や鼻に異物が入ったときなどに、いつも以上に大量に出ますね。
大量に出た時は涙として目からもあふれて出てきますが、普通は下のまぶたにあるちっこい穴から、また顔の中を通るんです。

で、その出口は、先ほど書いた鼻道の中の、一番下の道である「下鼻道」に出てきます。

涙は泣いた時だけに出ているのではなく、止まることなく常に出ています。そうしないと目が乾(かわ)いて都合の悪い事になってしまいます。もちろん鼻の中を湿らす水分の一部にもなっています。

花粉のような身体にとっての異物が目や鼻に入ってきたとき、それをなんとかするために大量の涙が出てきて目や下鼻道を洗い流すんですが、普段流れている涙の量はさほど多くないので、そのまま後ろに流れてノドを通って胃に落ちる仕組みであるようです。

後鼻漏の鼻水も洗い流してくれればいいのになあとつくづく思うんですが、残念ながら、後鼻漏の鼻水が出てくるところは下鼻道ではなく、どうも上鼻道と中鼻道らしいのでダメみたいなんです。

この上・中鼻道には、副鼻腔とつながる穴が開いています。自然孔(しぜんこう)とか交通路(こうつうろ)などと言ったりするようです。

その孔(あな)はなかなか小さくて、鼻の粘膜が簡単にふくれるもんですからすぐにつまってしまうんですよ。

そうすると副鼻腔の中が良くないことになるという悪循環が始まるんです。
中で炎症を起こしやすくなって、つまり慢性の副鼻腔炎になったり、穴が長い事つまれば蓄膿症になるといったところでしょう。

何しろ副鼻腔とつながっている穴があるのが上鼻道と中鼻道なわけでして、後鼻漏のねばり気のある鼻水の原因となる炎症が上鼻道と中鼻道にあるようなので、つまりは後鼻漏は副鼻腔から出てきているのでは?というふうに推察しているんです。

鼻周期で左右交互に後鼻漏を感じるんで、やはり副鼻腔の交通路が左右交互につまっているんではないかと思います。

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鼻周期と副鼻腔の自然孔(交通路)について書きましたが、このことから考えるに、後鼻漏のねばり気のある鼻水の多くは副鼻腔から出てきているんではないかなあ、と推察していることを書きたかったですが、相変わらず図も無く長ったらしくてわかりづらくてスミマセン。

 

at 08:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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後鼻漏(こうびろう)について考える 009

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補足:すでに6年前の記事ですが、2016年8月に少し手を入れました。
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で、話は戻って『鼻の奥の腫(は)れ・炎症』なんですが、病名で言うと鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)が代表的な炎症です。

ノドのハレでしたらルゴール液などを塗って殺菌して治しますね。

でも鼻の奥は敏感でデリケートな部分でして、ルゴール液やのどぬーる液など入れようものなら、たちまちにして強烈にツーンとして、涙とクシャミが止まらなくなりますよ。

ルゴールでなくたってツンと来ます。当たり前です。

これ、生理的食塩水にするとツンと来ません。生理的食塩水とは、人の体液と同じ塩分の濃さの水です。
鼻うがいをする時に、お湯を使って塩を適量混ぜてやるとツンと来ません。
生理的食塩水は身体に似た成分なので、刺激が少ないんです。
お湯というのも、体温と似た温度にするのが刺激が少ないです。

まあ鼻うがいはともかく、何しろ多かれ少なかれ鼻の奥が炎症を起こしていて、それが後鼻漏を引き起こしている、というのがなんうん堂の考えなんです。

鼻水は、鼻の中にある鼻腺(びせん)というところから出ています。涙も目から常に鼻を通って胃に落ちているんですが、ここではまあ置いておきます。

鼻腺は鼻の穴の中にもありますが、鼻の穴に小さな穴でつながっている副鼻腔(ふくびくう)」にもあります。

副鼻腔は鼻の穴につながったタダの空洞で、内側は鼻腺がある粘膜があります。
鼻の穴のしめり気と温度を守るために、鼻の奥はかなり広くて複雑な構造をしています。

外から入ってくる吸う息の湿度と温度を一瞬にして一定に保つためですね。(ほかにも役割があるらしいですが、ここではふれません。)

エアコンの中は、通る空気に多くふれるために薄い板がたくさん並んでいますが、鼻もなるべく多くの空気にふれるためヒダのようになっています。そして副鼻腔という空洞ともつながっていて、さらに多くの空気と接するようにできています。

外から入ってきたものが、身体の内側で最初にふれるのが鼻の穴の中で、さらに呼吸は止まらないので24時間常にふれているわけで、病原菌やアレルギーを起こす物質も通るし、そこにひっつきもします。

そうすると簡単に炎症を起こすし、粘膜はすぐに腫れて膨(ふく)らみます。

鼻の中の免疫(めんえき・身体に害があるものに対抗する機能、、、とぐらいの説明ではまったく足りませんが、まあそのくらいに考えてください)は、鼻の中の粘膜の鼻腺から出てくる鼻水のしめり気と、血液の中にある白血球だけ(なはず)です。

病原菌やアレルゲンに対抗するために、多くの白血球を送ろうと身体が勝手に反応して、それで炎症をおこします。

「炎症」

生理学ではかならず炎症の4つの症状を習います。

・赤くなる
・熱を持つ
・はれる
・痛む


発赤(ほっせき)、発熱、腫脹(しゅちょう)、疼痛(とうつう)、と覚えますが、赤くなるのも熱を持つのも腫(は)れるのも、全部「血が集まっている状態」です。白血球をどんどん送っています。(炎症の作用はもちろんそれだけではありませんが、これまたふれないでおきます。)

白血球は病原菌と戦って死んでいきます。それがです。

膿はノドのあたりから出れば「痰(たん)」で、ねばねばしています。

鼻の奥から出ているのは痰とは言いませんが、後鼻漏の鼻水の成分の中には、死んだ白血球がみつかります。

ねばり気のある鼻水が後鼻漏」というのがなんうん堂の考えなので、つまり後鼻漏とは、「鼻の奥の炎症」ということになります。


鼻の奥は広いのですが、ひだ状になっていて狭くもあります。空気のふれる面積は広いけれど、空間としては狭いわけです。

で、炎症で鼻の奥の粘膜がふくらむと、簡単に鼻がつまり、また膨らんだ粘膜に押されて細かい血管の血のめぐりも悪くなります。

そして鼻と小さい穴でつながっている副鼻腔もすぐにつまります。
息は通るけれど、鼻がつまった感じがする時がありませんか?
副鼻腔と鼻を結ぶ穴が塞(ふさ)がっている状態です。

副鼻腔炎は蓄膿症とも言いますが、副鼻腔の小さな穴がふさがって、炎症を起こした副鼻腔の中の粘膜から出た膿が外に出ることができなくなった状態も起こります。これが慢性化したりもします。

一度副鼻腔炎を起こすとなかなか治らない原因のひとつは、この鼻の構造や作りの複雑さにあると思います。

何しろ、後鼻漏だろうが副鼻腔炎だろうが、この鼻の奥の炎症を止める事ができれば治るハズ!というのが、なんうん堂の考えです。

と言いつつ、人の鼻の中は人によってまちまちで、それに右と左の穴をへだてる「鼻中隔(びちゅうかく)」という板状の骨は、人の成長とともに脳みその重さでほとんどの人が曲がってしまうし、中には副鼻腔の穴が小さいとかもともとふさがっているというような人もいるだろうし、そういう骨の形が影響している後鼻漏もあるので、そういうのはもうお医者さんに手術で治してもらうしか無い場合もあります。


濃い内容でかけ足で書きなぐりましたが、後鼻漏についてのことをだいたい書くことができたと思いますので、次回からはちまたに良くある後鼻漏の治療法や手技についての考えを書いていこうかなあと思います。

というわけで続きます。

at 09:00, なんうん堂, 後鼻漏(こうびろう)について考える

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